ナノテクノロジープラットフォームで培った、全国的な最先端共用設備体制と高度な技術支援提供体制に加え、リモート化・自動化・ハイスループット化された先端設備を導入し、設備共用を継続すると共に、共用に伴って創出されるマテリアルデータを、利活用しやすい構造化された形で、収集・蓄積を行っていきます。
マテリアル先端リサーチインフラで創出される構造化されたデータは、物質・材料研究機構(NIMS)が構築する「データ中核拠点」を通じて提供していきます。さらに、「データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト」とも連携し、「マテリアルDXプラットフォーム」を構築することで、マテリアル革新力の強化に貢献していきます。
バイオマテリアルは、持続可能で一人一人の多様な幸せが実現できる社会を構築するために必要不可欠な最先端基盤材料の一つであり、その研究開発はホワイトバイオからレッドバイオまで非常に幅広い分野において加速しています。
本領域はハブ・スポーク機関が有する合成、加工、構造解析の世界有数の先端共用設備群に加えて、生体適合性検証支援のためにin vivo実験環境の実現、高品質データ創出・収集・蓄積・構造化、データ利活用環境の構築を図ることで、データ駆動型のバイオマテリアル研究開発に貢献します。
公立千歳科学技術大学では、光ナノテクノロジーに関する研究実績を活かし、電子・光を制御する新規ナノデバイスの創製・評価、有機分子・無機セラミックスの合成・分析への研究支援を行います。 バイオ分野の食品・環境分析・材料の活用などを通し、産業が活性化する事を目的とした「バイオ・材料イノベーション」を支援します。
また、令和2年度の補正予算にて導入された液体クロマトグラフ質量分析器(LC-MS)を始めとした先端研究設備の共用を行い、平成24年度~令和3年度の10年間に参画した文部科学省「ナノテクノロジープラットフォーム事業」で培った基盤、人材、ノウハウを活用、発展させて高品質なマテリアルデータの創出、蓄積を行うことを目指しています。
バイオマテリアル拠点の各分野(計測・解析、加工デバイス分析、物質材料合成プロセス)が連携して、最先端の装置と高度技術者により、企業・大学・研究機関等への技術・研究課題を強力にサポートします。
技術的な問題解決に向けて、各ハブ・スポーク機関の技術スタッフが様々な問題に応じます。
専門技術でアドバイス
設備は利用者自身が操作し、実験します。データの解析や考察も利用者が行います。
利用者自身で操作
利用者は操作方法などについて、技術スタッフの補助を受けながら設備を使用します。
技術スタッフが補助
依頼に基づきハブ・スポーク機関の技術スタッフが実験・測定・評価・解析を行います。
利用者に代わり操作
データの解析や学術的な議論を含めて、利用者とハブ・スポーク機関とが共同で行います。
利用者とハブ・スポーク機関が共同で実施
蓄積したデータはデータベースとして用いる他、新たな情報を導き出す利活用が可能です。
蓄積したデータの利活用